「BASE」と「Pay ID」 - 強いECプラットフォームになる為に、マーチャントとカスタマーでブランドを分ける事にした。
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「BASE」と「Pay ID」 - 強いECプラットフォームになる為に、マーチャントとカスタマーでブランドを分ける事にした。

BASEで代表を務めている鶴岡です。宜しくお願いします。
年始にBASEからnoteさんに投資させていただいたタイミングで、今年はいっぱいnote書くぞ!とお気に入りのドメイン(ドメインの使い方勿体ないので今後変えるかも…)も設定し気合いを入れてたのですが、その後特にネタもなく今更になってしまいました…!

今回はタイトルにもある、僕たちが作っているサービスのブランドに関して大きな意思決定をしたのでユーザー様へのご説明も含めその背景について書きたいと思います。

概要・詳細は本日のリリースを見て頂くのがわかりやすと思います!
(今回の変更が実際にプロダクトに反映されるのは年内中を予定しています。)

これからの「BASE」と「Pay ID」

背景は後述させて頂きますが、まず要点だけまとめさせていただくと、現状の「BASE」というブランドは、

  • 簡単にネットショップが作れる、「ネットショップ作成サービス」としての顔(こちらのみのイメージの方もすごく多いとは思いますが!)

  • 「BASE」を使って作られたショップを探したりフォローしながら商品を買える、「ショッピングアプリ」としての顔

この二つの顔を持っているのですが、「BASE」ブランドに関してはネットショップ作成サービスとしての顔のみにし、今までショッピングアプリBASEが担ってきた付加価値に関しては、今までチェックアウト機能を担ってきた「Pay ID」というブランドに丸っとバトンタッチする事にしました。
よってそれぞれのブランドが果たす機能として、
「BASE」・・・販売者様が、簡単にネットショップが作成できるサービス。
「Pay ID」・・・購入者様が、簡単に決済できたり、ショップとの関係性を築いたり、新たに好きなショップに出会うサービス。
といった関係性となります。
よって今回の変更により「Pay ID」はID登録者750万人以上、アプリのMAUも100万を超えるショッピングサービスとなります。
「Pay ID」に関してはこのタイミングでロゴが変わったりもするので、まとめると下記の図のような形です。

「BASE」「Pay ID」の現状

ここからは簡単に今回の意思決定に至った背景のご説明をしたいと思います。
前提条件として、現時点での「BASE」「Pay ID」をそれぞれまとめさせて頂くと、
BASE」は誰でも簡単にネットショップが作成できるネットショップ作成サービスとして、直近では有難いことに160万を超えるショップ様にご利用いただいております。また先に記載したようにショッピングアプリとしての顔も持っており、そちらも毎月100万人を超える皆様にご利用いただいております。
Pay ID」に関しては、「BASE」を使って作られている全てのネットショップに標準で搭載されているID決済サービスでして、こちらは750万人を超える方々にご登録いただき決済時にご利用いただいているサービスです。

ストアフロントサービスへのこだわり

「BASE」は2012年の夏から作り出したサービスです。
当時からロングテールの方々を強くするインターネットが凄く好きで、それを達成する為に日々コードを書いていました。
その時に凄く大切にしていたのが、多様な方々が商品を販売できる環境の構築です。

インターネット・SNSの発達により、より個が力を持っていき、本当に多様な方々が新たなチャレンジを始めて行くそんなタイミングで、そこに貢献したいなと思った時に、個性でもあるブランドを全面に押し出せるようにしてあげたいなとか、プラットフォーム側から売って欲しい商材や価格を強要するのは嫌だなとか、そもそも徹底的にロングテールに寄り添うとモールでは存在しない検索クエリーの商品やブランドの物がメインになってくるだろうなとか、その人の好きなSNSを使ったり好きな売り方をして欲しいなとか、持続性のある関係を築いてもらう為に購入者の方にはモールで買った感覚では無く、それぞれのブランドで買ったと思って欲しいな。とか、そんな事を思っていて。

なので、僕らがこれから提供していく価値というのは、決して生き方を指示するのではなく、それぞれのユーザーさんが生きたいように生きていく手助けをするの事なのかなという思いがありました。

そこでそれらを満たす為に色々検討し、集客機能を持つモールではなく、それぞれのショップさんのブランドを全面に出して頂く、ストアフロントというECの構造を選択しました。
その思いは今も変わる事なく続いていて、未だに巨大ECモールを作りたいというような思いは正直なところありません。
既にインターネット全体がメッシュ化された巨大なモールになっているという背景もあり、それに最適化した方が効率的というのもありますが。

決済。Pay ID。それは僕らの原点。

BASE社のミッションは「Payment to the People, Power to the People.」です。
どんなビジネスにも決済は必要不可欠で、それを誰にでも使える形でお届けするのが僕らの本質的な役割でもあります。
そんな中で、既に偉大な先輩達が作り上げてきた決済業界ではありますが、インターネットに最適化された決済環境というのはまだまだ作っていけるだろうなと。

その為に創業以来BASEがずっと頑張っているのが、マーチャントとカスタマーを共に我々BASE社で管理させて頂くという関係性です。
本来ストアフロント型のECサイトに関しては、店舗専用のアカウントを購入者が作成するのが通常だと思います。
しかし我々BASEに関しては、一貫して店舗様ごとの独自購入者アカウントではなく、「Pay ID」というアカウントに統一させて頂き続けている。というのが何気に僕たちBASEの大きな特徴です。
最近でこそ一定のご理解を頂いていますが、当初はショップオーナー様から数多くのご意見をいただきました。
ストアフロントのECプラットフォームを選ぶ皆様にとっては、ご自身の店舗独自の購入者アカウントにしたいのは当たり前だと思うので、我々も心苦しい時もありましたが、ロングタームでの変化を見通した時に、ここは「Pay ID」で統一させて頂く事が、ショップさんの成功にも繋がるだろうとずっと信じてこだわり続けてきました。

理由として、よりメッシュ化しインターネット上の様々なところから入ってくる購入者様にしっかりストレスなく物を買って頂く為に。より柔軟な決済手段を提供し幅広いお客様にお買い物いただく為に。複数のSNSに分散したお客様と持続的な関係性を構築していく為に。まだ見ぬ未来のお客様に1秒でも早く出会って頂く為に。最適な決済手数料でビジネスを行う為に。

人から人へ大切な価値を運ぶという大きな社会的責任を担っているECにおいて、それをより豊かなものにする為には、ネットショップがかんたんに開設できる環境とともに、ネットショッピング自体がもっとかんたんで身近な手段となっていく必要があります。
なので「Pay ID」をしっかりとしたサービスに育てるというのは我々にとって凄く大切です。

ロングタームでしっかりプロダクトを作り込んでいけると、本当に多くのメリットがここにはあると思うので、引き続き全力で行きたいなと思っています。

ストアフロントだからといって、購入者様へのサービスを妥協して良いわけではない。しっかりと両立する為に。

ストアフロント型のサービスにおいてはショップ側のみに付加価値を提供するサービスも多くありますが、僕たちはしっかり購入者の方にも付加価値を提供したいなと思っています。

まず「BASE」はストアフロントサービスなのに、ショッピングアプリ「BASE」ができた背景は、アプリでないと出来ないマーケティングや関係性の構築方法が多く誕生し、そのメリットをショップ様にご提供したいと思ったのが始まりです。
決してモールを作りたかったわけではないので、1店舗1アプリでも良かったのですが、それは構造上厳しかったので今のショッピングアプリ「BASE」の形となりました。

そんな中で力強く購入者様向けのサービスを拡充していくと、今後「BASE」というものがモールに見えていってしまうのではないか。
モールに見えてしまうと上記にあるように本来僕らがやりたかった目的が達成できないのでないか。という危機感が僕たちにはありました。

なので、シンプルにわかりやすく、
「BASE」は販売者様がネットショップを作るサービス。
「Pay ID」は購入者様が物を買ったり、ショップとコミュニケーションを取ったり、新しいブランドや物を探したりするサービス。
その様に分けて、大切に育ててきた「Pay ID」と分かり易く役割分担をしようと。
タイミングに関しても「Pay ID」をお持ちの方が一定の人数に達した今だなと。
それが今回ブランドを完全に分けるに至った最大の理由です。

これはショップオーナーさんにも、購入者さんにも、より強くコミットしていきますという証

ダラダラと長く書いてしまい申し訳ないですが、以上の事が今回の変更の背景となります。
これで心置きなく「Pay ID」をお持ちの購入者の方々へのサービスを我々BASE社からも行えるので、かなりやります!
例えば今まではなかった購入者の方々に我々BASE社負担のクーポン券を発行したり。
まだお伝え出来ないのですが、「決済・集客・CRM」領域で様々な事を構想中です。

なので改めてこれは、
より強くネットショップ作成サービス「BASE」を推進していく為!
より強く購入者の方へもサービス提供を行い、新たな購入/継続した購入を増やしていく為!
ですのでご理解いただければ幸いです。

ブランド変更に伴い、ユーザーの皆様にはご負担をおかけするかと思います。大変申し訳ございません。

「BASE」がフォーカスしている個人やスモールチームのビジネスの成功には、ブランドを支えるファンの存在が不可欠です。それぞれのブランドのファンの方にとって快適な決済やショッピング体験を通じてブランドと購入者のリレーション構築をサポートし、これからのデジタル環境に適したサービスとなる様、ショッピングサービス「Pay ID」を強化していきます。

しっかりとロングタームで、皆さんに喜んで頂けるプロダクト開発に集中していきますので、今後もご迷惑をおかけすることがあるかもしれませんがどうぞ引き続きよろしくお願い致します。


BASE, Inc. CEO https://thebase.in/